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「博士の愛した数式」

先ほどテレビで見たこの映画。
http://hakase-movie.com/

小川洋子の同名小説の映画化で、公開されたのは2006年初頭と言うから、4年近く経っているが、私は見ていなかった。
原作は読んでいないので、映画としてだけの感想だが、何か暖かい物が胸の中を流れるような感じで、感動した。
最近見た日本映画では、秀逸だと思う。

交通事故で、記憶障害が起こり、記憶が80分しか保たない数学博士、そこに通う若い家政婦、其の息子、博士の亡くなった兄の妻、それらの人々が織りなす、美しくも、かなしくもある人間模様。

博士役の寺尾聡がいい。
宇野重吉の息子で、俳優としては遅咲きだったが、この映画を見る限り、もう、父親を超えたと思う。
家政婦役の深津絵里は、若いシングルマザーを演じ、ひたむきさが好感が持てる。
映画は、家政婦の息子で、博士と数字を介して友達になり、後に中学の数学教師になった吉岡秀隆演ずる回想で、物語が進行する。
新学期に、初めて顔を合わせた生徒たちに向かい、黒板に、数式を書きながら、博士との思い出を語る教師役。
「男はつらいよ」で、子役を演じていた吉岡秀隆も、いい役者になった。

数字の持つ意味、美しさ、永遠の真実を含む数の組み合わせ。
博士は、それを家政婦と其の子供に、教える。
ことばの代わりのコミュニケーションだが、母と子は、それを受け入れて、家族ではないが、家族のような人間関係を作っていく。

博士の数式の中には、浅丘ルリ子扮する嫂との秘めた愛も、表現されている。
数式という、今までにない新鮮な題材をテーマにして、いい映画に仕上がっていた。
バックに流れる加古隆のピアノ曲も良かった。
いずれ小川洋子の原作も読んでみたい。

日本シリーズ

ジャイアンツが優勝して、いい気分である。
日本ハムも、なかなか手強くて、最後の回などは、巨人押さえのピッチャー、クルーンが、危うい場面もあって、ハラハラしたが、2対0で、巨人が逃げ切った。
日本ハムは、毎回のように、ヒットを出しながら、チャンスを生かし切れず、気の毒だった。
地元ファンの応援はすごかったのに・・・。
今日勝って、明日の試合のためにダルビッシュも残しておいたのだろうが、ヒット数の少ない巨人が、先発投手のけが降板にもめげず、相手に点を許さない守りで、優勝に繋がった。
巨人が負けると、ご機嫌の悪くなる我が亭主も、しばらくは大丈夫だろう。

私は、「巨人大鵬卵焼き」の部類なので、テレビに一番よく出てくる巨人が、自然に好きになったのだが、元々は、野球に興味のある方ではなかった。
高校生の頃、野球好きの友達に誘われて、神宮球場の高校野球を見に行ったことがあるくらいで、王貞治氏が、1年生ながら早稲田実業で活躍していた事を覚えている。
そのうち、ON時代になり、会社でも、男の人たちは昼休みに、みんなでテレビ観戦したりで、だんだん親しみを感じるようになったが、巨人以外の選手のことは知らなかったし、おヨメに行った先が、みな巨人ファンで、夫の母なぞは、巨人戦が始まると、テレビの前に陣取って、講釈を交えながら、応援していた。
私の実家では、およそ野球など見たことがなかったので、ずいぶん雰囲気が違うもんだと、びっくりした。
でも、見ていると、面白い。
だんだん好きになったが、夫の解説無しには、よくわからないし、テレビに写らないチームについては、知らずに過ぎている。

最近は、オリンピックや、WBCのおかげで、そこに登場する他チームの選手の名前も、いくらか覚えるようになったが、野球のルールについては、未だに、よくわからない。
「何で、一塁に投げないで、2塁に投げるの」などと、バカな質問をして夫に笑われている。
一瞬の判断と敏捷さで、ボールを目的の箇所に投げて、相手をアウトにするのを見ると、野球選手というのは、ずいぶん頭がいいのだなあと、感心する。
野球アタマというのがあるらしいが、それは、右なのか左なのか。
多分、両方なのだろう。

ダルビッシュとか、岩隈とか、他チームには私好みのイケメン選手もいるが、やはりジャイアンツがいい。
プロ野球に関しては、刻苦勉励型の苦労人よりも、なぜか、育ちの良いお坊ちゃん選手が好きである。
やはり巨人生え抜きの、長島さんや原監督が好きだし、今の若手選手もなかなか良い。
例外は王さん。
お坊ちゃんではないが、この人だけは文句なしに応援する。
前回のWBCで監督を務めて優勝し、その後、体調をくずしたが、イチローはじめ、選手たちの人望も厚かったようだ。
巨人監督時代は、思うような結果に繋がらなかったようだが、ホームラン700本達成の時の、両手を広げて走る姿は、今でも、目に焼き付いている。
やはり巨人の人だと思う。

来シーズンにも期待しよう。
ペナントレースで優勝して、日本シリーズでも勝ったんだから、正真正銘、文句なしの日本一である。

さて、優勝記念のあやかりセールというのは、あるのだろうか。

眼医者で過ごす半日

昨年、市民検診で眼科に行った際、緑内症的視野の変化があるので、眼圧コントロールの点眼薬を差すようにといわれ、以来、2ヶ月に一度目医者に行っている。
視力検査、視野の検査、医師による診察があり、薬をもらって帰ってくるが、待ち時間3時間を超えることがある。
自転車で10分足らずで行ける場所なので、市内の眼科検診で初めて受けたのが、もう15年ほど前。
それまでは、昔入院したことのある大学病院内の眼科に行っていたが、とにかく待たされるのがいやで、家から近そうな開業医を探して、今のところに行ったのである。
ところが、ここも待たされるのは、同じ。
女医さんで、スタッフ共々、患者への対応はよく、込んでいるのもそのためだろうが、待合室で、半日過ごさねばならないという状況は、ちょっと、困るなと思う。

6月に行った際、次は8月だけど、視野の検査の予約どうしますと聞かれ、夏は、東京にいないこともあるので、予約は後でと返事し、薬だけ処方して貰って帰ってきた。
そのまま4ヶ月以上空いてしまったのである。
貰った薬が、少しずつ余り、そのまま無くなるまで使い、結局10月半ばまで、保っていた。
しかし、この半月ばかりは、薬が切れた状況になり、さすがに行かねばならなくなったのである。

11時近く、受付で、薬だけ貰おうとしたら、「間が空きすぎているので、検査と診察が必要ですと言われ、結局、待合室で3時間以上を過ごすことになった。
いったん家に帰り、出直そうかと思ったが、その間に順番が来るかも知れない。
狭い待合室で、風邪でも移されたらイヤなので、時々外の空気を吸いに出たりしながら、やっと自分の番になって、すべてが終わったのは、午後2時半であった。
途中長いこと、薬無しでいたことを咎められ、「家に病人が居て・・・」と言い訳したが、「緑内障はいつ発症するかわからない病気です、ご本人に其の意識がないのでは、困ります」と、こっぴどく叱られた。
いかにも。
ごもっとも。
「薬は、防腐剤を入れていないので、開けたらひと月しか保たないのだから、余っても、残りは捨てて、新しく貰ってください。
そう説明したはずです」
「いくら、余りを伸ばしても、2ヶ月分を4ヶ月分には、出来ないはずです」。
さんざん叱った後で、少し言い過ぎたと思ったのか、「お家でどなたか介護してるんですか」と聞く。
「超高齢の母がいて、同居はしてませんけど、毎日のように来てくれと電話があり、自分のことが全部後回しになって・・・」と説明すると、「大変ですね。私も父が亡くなるまでそうでしたからわかります。でも、ご自分のことも大事にしてくださいね」と、やっと少し優しい口調になった。

3時間も待たなくていいのなら、何度でも来たいところですけど、いつ来ても込んでいるので、結局足が遠のいてしまいます、わかって居るんですけどと、言いたいところを我慢した。

でも、眼科とか耳鼻科とか、どうしてあんなにいつも待つのだろうか。
整形外科も同じ。
患者の数を制限するわけにも行かないんだろうなと、昼食をとる時間もないような医者に、同情する。
患者にとっても、医者にとっても、医療現場は、厳しい。