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年賀状

私は、50歳になる頃から、完全な専業主婦として過ごしてきているので、年賀状は元々多くない。

特に、この20年あまりは、夫と連名の宛先を除くと、自分独自の送り先は、高校や大学関係で親交があり、今でもそこそこ付き合いのある友人、ある期間、仕事で縁のあった友人、学校以外のサークルその他で縁のあった人たち、文芸結社で親交のある人たち(この関係が現在一番多い)位で、一番多いときでも100枚にはならなかった。
最近は、来た賀状に返事を出すだけという場合も含め、50枚程度。
それも、年を重ねれば、病気や死亡、転居先不明など、本人だけの事由でない事情もあるので、賀状の数は、減ることはあっても増えることはない。
海外生活で親しくなり、その後も付き合いのあった人たちも、帰国後も一時期は親しくしていたが、その頃は、まだ互いに、別の国に行ったり、帰ってきても住所が変わったりで、自然にそうしたやり取りが途絶えてしまっている。
昭和の終わり頃の英国在留時の付き合いは、夫婦単位で年に一度は会合があるが、女性同士で個別に付き合いを持っていた人たちも、親の介護があったり、子どもや孫たちとの付き合いや手助けに駆り出されたりで、男性とはまた違う忙しさの中で、住まいが変わったり、病没したりで、いつの間にか時が経ってしまったと言うことが少なくない。
年内に「年賀欠礼」の葉書が来る場合は、親や連れ合いに関した内容が一時多かったが、それも、このところ、本人自身が賀状どころでない体や環境の変化、あるいは元気であっても、年賀状そのものをやめたという場合もあり、いろいろ考えさせられる事も多い。
年配者の場合は、もう手書きで書くのもしんどいが、印刷を頼むにも、家族その他の手を借りるという必要もあって、案外とストレスになっている人もある。

私の場合、一時は趣向を凝らした年賀状をデザインし、自分のプリンタで作って、せっせと送っていたが、この5,6年はそれもやめてしまい、宛先と決まり文句だけ、夫のプリンタで一緒に刷って貰い、裏面には、相手に応じた、1,2行位を書き足すというやり方である。

今回は、私も昨年11月に突然妹を亡くし、正月気分ではなかったことと、まだ四九日前のことでもあり、賀状をどうするか考え、世間の常識通りではない部分もあるが、下記のようにした。

:個人名でも連名でも、年内の「賀状欠礼」葉書は出さない。
:夫個人の名前で出している年賀状は、例年と同じに出す。
:今まで、夫婦連名で出していた年賀状は、私の名前をカット、夫の個人名で出し、文面に、相手によって「妻○○の身内に不幸があり、○○は祝詞を失礼する」云々の簡単な断り書きを付け足す。
:私個人の宛先には、年賀状は出さず、年明に松が取れてから「寒中見舞い」あるいは「立春快晴」の形で、賀状をくれた相手によって、事の次第を書き添える。

今年、私個人宛の年賀状は、宣伝、その他個人名でない差し出し分を除き、31通あった。
昨年より10通ばかり少ないが、妹の訃報を直接知った人から来ていないのは当然である。
昨夜、31人の方々に、手書きで、「寒中見舞い」をしたためた。
印刷しただけの型どおりの賀状への返信は、受け取ったお礼と、「本年もよろしく」旨のあいさつのみ。
手書きの一行でも入った賀状には、上の内容に、妹が亡くなった旨を、簡単に書き添えた。
特に親しい相手には、近況報告も兼ね、今月末に迫った、自分の所属合唱団の演奏会情報も書き添えた。

手書きの機会が少なくなった分、筆圧が弱ってきて、年々字も下手になり、思わぬ時間が掛かった。
書きながら、80歳半ばになってもなお、300枚くらいの年賀状を、表書きから一通一通、手書きで丁寧に書いていた亡父の姿を思いだした。