FC2ブログ

ブログの著作権に関連して

大手ブログサーバーのライブドアが、規約の一部を変更して、話題になっている。
「本サービスにて作成されている全てのウェブログについて、当サイトの宣伝を目的として利用者への通知なしに自由に利用することができるものとします。」
とあった内容を、以下のように変更した。
「本サービスにて作成されている全てのコメントおよびトラックバックを含むウェブログについて、弊社は、利用者への通知なしに無償で利用することができるものとし、利用者は、弊社及び弊社の指定する者に対し、著作権等(著作者人格権の行使も含む)を行使しないものとします。」
当初からサーバーは、利用者に断りなく、ユーザーのブログを宣伝に利用することが出来るとうたってあり、今回はそれに加えて、ユーザーの著作権を侵害するとも取られるような表現になっているため、ユーザーの間に、議論や意見が沸騰しているわけである。
しかし、私にすれば、ブログ開設時点で、ユーザーは、著作権について、気にしなかったのかと、不思議である。
変更前の規約だって、充分著作権侵害ではないか。
ホームページと違って、だれでも簡単に開設できるブログ。
その使い方や仕様の解説を目的とするブログも、いくつかあるが、デザインや、重い軽いなどに重点が行っていて、著作権のことには、注目していないようだ。

著作権というのは、知的財産権(知的所有権)のうちの、文化的な創作物を保護の対象としたもので、著作権法と言う法律で保護されている。
文芸、美術、音楽など、人間の思想、感情を創作的に表現した物が、著作物として、この対象に入る。著作物を創作した人が、著作者と言うことになり、創作した時点で、著作権が自動的に発生、以後、著作者の死後50年まで保護されるのが原則である。
(以上、私の手元にある、「社団法人 著作権情報センター」発行の冊子から、一部を引用した。)

この夏、私は自分の住んでいる市の社会教育会館で、市のホームページを作る研修を受けたが、その中で、著作権に関する話があった。
インターネットにも、著作権があり、ホームページを作る際は、他人の知的所有権である著作権を、侵害しないようにしなければならないと言う、受講生に対する啓蒙を目的にしたものであった。
インターネットで流れている、膨大な数の画像、音楽、写真、それらの中には、他人の著作権を侵している物も、少なくないようである。
印刷物と違って、管理もしにくいために、自分の公開した物が、無断で引用されたり、盗まれたりしているケースは多々あると思う。
私は、文芸活動をしているので、サイトには、その関係の作品を載せているが、この点では、結構神経を使っている。
苦心して編み出した創作物を、勝手に引用されたり、他人の物として、どこかで公開されては困るからである。
それがイヤなら、インターネットに公開しなければいいと言われたこともあるが、悪いのは、盗む方であって、私のほうではない。
公開したから、盗まれても仕方がないだろうという考え方は、デパートで売っている商品は、盗まれて当然というのと同じく、理不尽なことである。
著作物を公開する権利、著作者(実名か変名かを決める権利も含む)を表示する権利、それらを保護し、される権利も、当然ある。
だが、インターネットの利用者は、おしなべて、この認識が、活字媒体に比べて、いささか薄いように見受けられる。
私のサイトには、フリー素材からダウンロードした壁紙などの画像を使っているが、作者の利用規約を必ず読んで、そのルールに従って、利用している。
「戴きました」と言う挨拶と共に、こちらのURLも載せておく。
自分のサイトには、利用先のリンクを張っておく。
ホームページは、最低月に2度は更新するので、その度に、壁紙を変え、トップの写真も張り替える。
それに伴いリンクも張り替える。
面倒ではあるが、当然のことだと思っている。
しかし、沢山あるサイトの中には、インターネットに公開されている画像などは、持ち出し自由で、どう使っても構わないと思っている人が多いようである。
ただで手にはいると言うことは、物に敬意を払うという感覚から遠いのかもしれない。
だが、ホームページは、画像の直リンクを防いだり、.htaccessを埋め込む方法があるのでまだいい。
それに、ホームページのスペースを契約しているサーバーが、ユーザーのサイト内の記事や画像を勝手に使ってもいいという、規約はない。

ところが、ブログは、ちょっと違う。
ブログを開設するとき、サーバーを選ぶのに、まずこの点に注目した。
大手のサーバーは大体、今話題になっているサーバーと、似たり寄ったりの規約を設けていた。
新規開設の項目を書き込み、次ぎに進む段階で、必ず此処に引っかかる。
簡単に開設できる代わりに、サーバーがブログ内の記事や画像を、勝手に利用することを、甘受せよとある。
著名人でもなく、個人的なささやかな物であっても、自分の苦心して書いたものが、無断でサーバーに使われるのは、納得できない。
結局、個人運営の小さなブログサーバーだけが、ほぼその点をクリアしていたので、そこに決めた。
「当サービスで作成した記事の著作権はユーザーに帰属します。」とあるだけだが、これは、所謂著作権と同じと見なして、安心して記事を公開している。
ただし、サーバー以外から著作権侵害される可能性はあるし、ブログには、.htaccessを設定する仕組みは出来ていない。
ブログを開設したとき、ホームページにリンクさせなかったのは、その点でいささか不安だったのと、全く別の物として公開したかったからである。
実際は、重なっている部分もあり、ブログのエントリーの中から、サイトに転載もしている。
意見交換や、ユーザー同士の交流など、拡がりの点では、従来のホームぺージより、ずっと活発なブログであるが、反面、問題もある。
ブログの特色であるトラックバックとコメント。
いずれも、著作権は、作者にある。
私の記事に寄せられたコメントについては、手紙と同じに考え、戴いたものとして、私の責任に於いて、ブログ内で、引用させて貰ったり、こちらのブログ記事の内容にそぐわなければ、削除させて貰う場合もある。
トラックバックは、原則、相手側の著作物が、リンクされた物と考える。
ただ、削除したり、自分のブログへの引用は、こちらの采配でいいと思う。
自分のブログ以外への第三者の記事への引用(まだしたことはないが)は、フリー素材の再配布と同じと考え、作者の許可なり、断り書きが必要という判断である。
人のブログに書き込んだコメントは、投稿された時点では、作者名が入っている。
だが、そのコメントの内容が、作者名を外した形で、対象記事以外の所で、引用されたり、他のブログに転載された場合はどうだろう。
元の作者が誰かと言うことが、わからなくなるのではないか。
公に配信されたニュースなどは、それでいいかも知れない。
しかし、ニュースであっても、そこに付けられたコメントは、書いた人の物であろう。
この点で、ブログユーザーの中には、少し甘い場合があることを感じる。
頻繁にトラックバックし、複数のブログに同じようなコメントを繰り返しているうちに、このあたりの感覚が曖昧になってくるのではないだろうか。
「そんなことにいちいち目くじらを立てるな」という人もいそうである。
しかし、もし、サーバーの著作権侵害を言うなら、その前に、ユーザー自身が、人のコメントやトラックバックに対して、もっと、神経を使い、ブログのモラル向上を図るべきではないか。
最近の例では、ブログランキングで、急に万単位のアクセス数を示して、上位に躍り出たブログが幾つかあった。
ランキングの上位は、大体が常連で占められているのに、それまで見たことのないブログであった。
ところが、調べてみると、これらは、イラクで被害にあった青年の殺害映像とリンクしていたのである。
被害者を悼むどころか、家族の気持ちを逆なでするような行為である。
インターネットで、それを広く公開するのが、テロリストの目的だとすると、これらのブログは、それに加担したことになるし、どこから持って来たのか知らないが、厳密に言えば、これも著作権侵害になるかも知れない。
アクセスアップのためには、こんなハイエナのようなやり方までする。
サーバーの利用規約が気に入らなければ、どんどん意見を言い、場合によっては、解約すれば済むこと。
その前に、まず、ブロガー自身が、モラルアップするべきではないかと言いたい。

此処に、私自身の考えたブログマナーを掲げておく。(以前のエントリーに付け加えた。一部は、よそのブログのコメントとして書き込んだものが、ブロガーズ.マナーとして、一人歩きし、いくつかのブログで散見する)
1.コメント、トラックバックは、対象記事に直接関係あることのみに絞る。
2.ブログにコメントを書く場合は、名前に自分のブログアドレスをリンクするのが、無責任な発言をしないための最低限のルールである。
3.コメントした人同士で、遣り取りが始まり、それが思わぬ方向に行ってしまいそうな時は、そのまま放置しないで、管理者が捌く。
4、正しく丁寧な言葉遣いをし、略語や隠語、仲間内だけに通じる表現や、感情丸出しの乱暴な言い方を避ける。
5.社会的地位、学歴、組織名などの肩書きを、訪問先への名刺として使わない。
人はすべからく、自分ひとりで立っているものである。
関連記事

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する